冬の夜家路をたどる道すがら、あたたかいあかりの灯った窓をイメージした作品だそうです。
窓ガラスのブルーとそこに映った火の赤でしょうか。冷えたガラスの向こうにあるあたたかさが感じられませんか？人気や温かいお料理でガラスが曇りはじめているようにも見えますね。

私の母が亡くなった時にお送りいただいた作品です。
画像で見るとグレーの部分に銀の顔料が使われていて、実際はもっと重みのある作品に仕上げていただいています。

この作品も含めて、模様入りの和紙、木など、書く（描く）「書」に合わせてそれが書かれる（描かれる）素材が選ばれているのも作品鑑賞の楽しみです。
漢字は文字そのものに意味があるものですが、さらに「書体」「色彩」「素材」を組み合わせることによって、たった一文字でもストーリーが広がるとことがわかります。