−庭−

リュ・ドゥ・バックからバスに乗ってリュクサンブール公園へ行ってみました。
仕事でパリに行くようになってからは、ガイドブックにあるような観光地へはほとんど行けていません。
最終日の夕方でしたが、やっと時間ができたことですし、お天気も良いので束の間ののんびりを楽しもうとマリー・ドゥ・メディシスのお庭へ。
まず目に飛び込んできたのは、サルビア、ゼラニウムの赤を基調として、ピンク、パープルにところどころ黄色を配置した花壇とグリーンの芝生の鮮やかなコントラスト。そこはルネサンスの白い石造りの彫像や塀、丸く刈り込んだ植木のフランス式庭園です。規則的で整然としすぎる向きもありますが、やはり視覚的にはきれいです。
近づいていくと、今度は花の香りがこの開放的な空間全体を包み込みはじめました。「いい香り。」気がつくと、疲れきっていた背筋がぴんと伸びて深呼吸をしています。
ベンチを見つけてパリにしては強い陽射しを浴びていると、今度は合唱団のきれいなア・カペラが、、、日曜日でしたので何かのイベントなのでしょう。それはそれは天使の歌声のように美しく響き渡っていました。
意外にも、都会の真ん中でほんの１時間あまり、五感をすべて満たして楽しませてくれた優雅なお庭でした。つくづくパリってArtistic!