そろそろ休養が必要と感じた時に、気軽に気分転換ができる所があるととても助かります。
ここ最近は、山中湖のペンション「モーツァルト」がお気に入りです。
何と言っても山中湖まではとても近い。道が空いていれば、高速を使って2時間〜2時間半で着いてしまいます。午後からゆっくり出かけても十分の距離と言うのは楽です。
そして、やっぱり日本人。
富士山が見えると何故か嬉しくなります。
この「モーツァルト」は、ペンションと言っても、容易に想像できるアメリカンハウス調のメルヘンチックな所ではありません。
数千坪という森の中にあるデザイン建築の佇まいは、博識で繊細なこだわりのあるオーナーの別荘へおよばれしたような感じです。ヨーロピアンクラシカルなリビングには、たくさんの興味深い書籍が積み重なり、レコード(CDではありません)からはクラシックが流れています。
何だか自宅のリビングにいるよりも落ち着けます。
また、パリのプラザアテネホテルでシェフをしているオーナーのご友人から送られてくるレシピで作られるフレンチは絶品です。フランスで出てくるフランス料理のようにボリュームもたっぷりでいつも大満足。
週末の食後には、オーナーの顔の広さで企画されるクラシックコンサート、朗読、講演などのイベントが用意されています。更にその後は、こぼれ落ちる満天の星が見られるというフルコース。もちろん、本当にこぼれ落ちて行く流星も見られます。ここではオーナーご自慢の、PCと連動する天体望遠鏡も大活躍します。
我が家は犬も一緒に出かけるので、暖かくなった今回は、離れのコテージで眠りました。
すると、朝を告げてくれたのは、あの無機質な電子音ではなく、カッコウの鳴き声でした。
それも、録音テープではなく本物です。朝の光の中で眩しいばかりに輝く新緑のグラデーションと森にこだまするカッコウの声。とても贅沢な朝ではありませんか。ここを訪れると、必ず自然から思いがけない贈り物をいただけ、豊かな気持ちになれます。
日常の喧騒とかけ離れた空間でのリフレッシュは、また明日から頑張るために不可欠です。
(May.30.'99)
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